お金になるウェブの共通法則

成長を続けるアプリなどウェブビジネスの市場には、多くの企業が参入している。
しかし、そこで大きく成長を遂げるのは、一握りにすぎない。
LINEなど成功しているサービスに共通する戦略を探る。

新規ビジネスを立ち上げる分野として、インターネットなどITビジネスは、成長マーケットとして魅力的です。

「土俵替え」がビジネスチャンス

現在、アップル、グーグルが強固なプラットフォームを築き、その上での競争となっているため、参入企業にとっては、成長余地が限られように見えます。しかし、今後イノベーションによって、競争の構図が覆される可能性は十分ありえます。たとえば、ゲーム産業では、 ROMカセットからCDへ、ポータブルゲームからスマホへと「土俵替え」が起きてきました。

根来龍之
早稲田大学大学院商学研究科 教授 早稲田大学IT戦略研究所 所長

現在、HTML5による構造の変化が進みつつあります。HTML5化が進めば、プラットフォームに依存することなく、サービスを提供することができます。さらにハード面では、ウェアラブル・コンピュータが視野に入ってきました。今後、ウェアラブルを前提にしたアプリの開発が進み、新しいサービスが生まれてくるでしょう。そうした土俵替えは、新規ビジネスの大きな機会なのです。

ただ、そうした変化に、日本の大手企業が柔軟に対応できるかどうかは分かりません。むしろ今、若い人たちが、次々に新しいサービスを始めています。特にアプリ開発は初期投資が少ないため、参入障壁が低く、アイデア次第で独創的なものがつくれます。ベンチャーでも大きく成長できる可能性があります。

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