女子大生が生んだパジャコレ

text by 梅木雄平(The startup)

女性のパジャマ力を提案するウェブ連動型イベント「パジャコレ」。開催時はUstreamの同時視聴者数7,000人を記録するなど、一大イベントとなった。パジャコレを運営するmiss jiennesの青山学院大学4年泉愛さんに、インターネットサービスに詳しい一橋大学4年のユリコカイさんがその構想について尋ねた。

パジャマ力は女子力だ ダジャレの閃きから

カイ パジャコレを始めたきっかけを教えてください。

大学2年の春休みに友達5人でフランスに1ヶ月旅行する計画を立てていました。フランスといえばパリコレ。

泉愛 miss jiennes共同代表

パリコレって一般人も入れるのかな?パリコレ?パジャコレ?と、ダジャレみたいな発想で、パジャマと"可愛い"を絡めたコレクションを閃いたんです。

ミス・ミスター青山コンテスト実行委員長を務めていたこともあり、女子大生の可愛いと言えば、ミスコン。そして、ミスコンに対して様々な思いを抱いていたため、ミスコンの良いところも悪いところもパジャコレと掛け合わせれば面白い展開が起こりうるのではないか?と考えました。最初の2012年3月の代官山のショーでは12大学40名のミスコン出場者がパジャコレに出演しています。

カイ パジャマを着た女子がコンテンツになるという確信はあったんですか?

コンセプトがないままではマズいと思い、面白いアイディアを思い付きそうな知り合い50人くらいにアイディアを話しました。そのなかでコンテクストデザイナーの高木新平さんに『パジャマ力は女子力だ』という言葉をいただき、これだ!と思いました。

パジャマに関しては、当時『ホタルノヒカリ』という綾瀬はるかさん演じる主人公が、家ではジャージを着てビールを飲んでいるという『干物女』というキャラを演じており、そういった干物女と違って、家では可愛いパジャマに着替えて自分のことを見つめ返すために過ごしてもいいんじゃないか。と考え、このコンセプトに至りました。

パジャコレは、女性のパジャマ力を提案するweb連動型イベント。10大学以上の大学のミスコン出身者&読者モデルがモデルとなって、パジャマでファッションショーやミスパジャマ決定戦"という新しいスタイルのミスコンを行う。

カイ いきなり協賛企業も付けてショーをやりましたよね。協賛を取る際にどんな工夫をされましたか?

私と共同でmiss jiennesを運営している中山紗彩(早稲田4年)のゼミの先輩がHISの取締役の方と面識があり、学生支援をしていると聞いてご紹介いただきました。学生が海外旅行に行く頻度が下がっているという問題があり、その問題を解決したいと思っていらしたようで、私たちがフランス旅行を通してフランスでの旅の様子をHISのFacebookページなどを通して発信するという条件で、協賛をいただくことが決まりました。協賛をいただく際は、熱意や夢を伝えることに注力しました。最初は応援の気持ちで協賛をいただいていましたが、実績ができてくると学生向けのITプロモーションといえばパジャコレ、というブランディングができ、東芝を筆頭に企業様からお声掛けいただく機会が増えました。今までタイアップや協賛という形で50社以上にパジャコレにご協力いただいています。

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