3つの変化が必要条件

数百ある国の中で、女性がトップに就いているのは16カ国にすぎず、世界中のどの企業においても、上場企業、大企業の95%以上のトップは男性。女性の社会進出が経済成長に欠かせない条件となるなかで、状況は厳しい。Facebookのシェリル・サンドバーグCOOは、この状況を打破するための3つの条件を提唱している。

先日、著書『LEAN IN』を発行したFacebookのシェリル・サンドバーグCOOは、先日日本に来日。安倍総理とも対談し、グローバル・ウーマン・リーダーズ・サミットにも出演。

世界的な女性進出の立ち遅れに関しての対策を説いて回った。

変化が必要な3つのポイントは社会認識、企業方針、家庭での仕事

サンドバーグ氏の主張は、主に3点だ。「女性に対する社会認識を変える」「企業の経営方針を変える」「家庭での仕事分担の比率を変える」、である。

それぞれについて、講演での発言を引用する。

話し方や物腰は非常に柔らかい印象を人に与える。日本での講演では、こう話した。「一緒ににリーンインしましょう。より生産性の高い経済社会、男女がお互いに尊重し合える社会となることで、すべての人々が最高のパフォーマンスを示せるはずです」

「女性はこうあるべき、という枠組みを外すことを第一にやらなければなりません。世界中どこでも、男の子は『頑張って、リーダーになれ』と言われ、女の子は『他の人のために何かをやろう』と言われて育ちます。このことで、女の子が頑張っても『偉そう』『扱いづらい』と言われてしまうのです」。こうした見方の影響の例として、5歳の女の子が「私は偉くなりたくない。嫌われたくないから」と発言した例をあげ、社会全体の女性に対する認識を変えることが第一になると話した。

次に、企業の運営方針を変えることについてだ。

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