活動のすべてをオンライン上に実現...土屋アンナ

CD販売依存からの脱却のため、ファンとの直接的な交流をオンラインで実現し、常にファンとのタッチポイントを切らさないように、360°、365日の戦略が求められる音楽業界。その中でも、独自SNSを築いた土屋アンナは独特の存在だ。

土屋アンナ。独自SNS「Anna's Heart」でファンとの直接交流を楽しんでいる

音楽業界がCD販売依存を脱却しない限り、現在の市場規模を守ることができないのは自明の理だ。だから360°戦略といって、グッズ販売やCM出演、ライブやコンサートによる収益をあげようとするが、その分いままでのようなプロモーションコストをかけるわけにはいかなくなっている。そこで、360°戦略を支える施策として365日戦略ともいうべき、ファンとの直接的な交流をオンラインで実現し、常にファンとのタッチポイントを切らさないという考え方が生まれてくる。

タッチポイントを低コストで用意する

AKB48のコンセプトは、AKB劇場や握手会などのタッチポイントをリアルに作ったものだが、AKB自体が巨大なメディアになっていくに従ってコストがばかにならなくなっている。ならばリアルではなくバーチャルに持ち込むことで、場所も時間も超えたタッチポイントを作ろうと考えるのは自然だ。

これがいわゆる芸能人SNSが生まれた背景だ。日本国内では倖田來未や板野友美が和製Little monsters(レディー・ガガのSNS)と言えるSNSをスタートしているが、2012年12月にモデルでタレントの土屋アンナが「Anna'sHeart(anna'tsuchiya.com)」をスタートさせて話題になっている。

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