アンモニアの現場生産を目指すつばめBHB 総額4億円を資金調達

エレクトライド触媒を用いた、小規模プラントによるアンモニア生産の実用化を目指すつばめBHB(東京都中央区)は、2021年6月2日に第一実業、日本郵船を引受先とした第三者割当増資により、総額4億円の資金調達を実施した。

つばめBHBは、低温・低圧条件下で高効率のアンモニア合成が可能であるエレクトライド触媒を用いて、小型アンモニア製造装置を開発している企業。2019年10月に同社川崎分室にてパイロットプラントでの技術評価を行い、触媒量を30%低減できる可能性が高いなどの成果が得られた。

同社の技術は、東京工業大学の細野秀雄栄誉教授らが発見・発明した成果をもとにしている。現在、アンモニアは大規模な工場で生産されているが、この技術を使えば分散型の生産が可能になる。アンモニアは肥料などの原料のほか、脱炭素を実現できる燃料としても注目されている。

今回の資金調達により、オンサイトへの技術導入、モジュールプロセスの確立、次世代触媒の量産化に向けた研究開発、プロセスの効率化や生産性を高めるための研究開発を行い、商用プラントでのオンサイトアンモニア生産の実用化を目指す。

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