経産省 2020年の大学発ベンチャー調査を発表 理科大が躍進

経済産業省は、「令和2年度大学発ベンチャー実態等調査」を2021年5月17日に発表した。2020年10月時点での大学発ベンチャー数は2901社で、2019年度で確認された2566社から335社増加した。

大学別の大学発ベンチャー企業数では、トップは引き続き東京大学で、326社にのぼる。以下、京都大学、大阪大学、筑波大学、東北大学と続く。なお前年度に比べ大きく順位を上げたのは東京理科大学で、20位(30社)から7位(111社)になった。

今回の調査では、新しい取組として、サーチファンドを活用した大学発ベンチャーにおける経営人材不足への対応の検討を実施した。サーチファンドとは、投資家がサーチャー(経営者を目指す個人)に投資し、そのサーチャーが買収候補の企業を探索し、買収後は経営者として経営を担う、というもの。調査の結果、サーチファンドを介して、大都市の経営人材が地方の大学発ベンチャーと結びつけられ、経営人材不足の解決に貢献する可能性が示唆されたという。

METI_210517.png