NTTインフラ、ゼンリン 地理空間情報データベース整備へ業務提携

エヌ・ティ・ティ・インフラネットとゼンリンは、IoT/AI社会におけるデジタルツインの基点となる「高度地理空間情報データベース」を効率的に共同整備するため、業務提携契約を締結した。2021年4月19日に発表した。

デジタルツインは、現実世界をサイバー空間上に再現し、さまざまなデータを取り込むことで、現実世界の事象をシミュレーションする環境・技術のこと。ICTの発展や、スマートシティにおける交通情報の分析など、将来予測による社会課題解決において、デジタルツイン実現への期待が高まっている。このデジタルツインを実現するためには、より正確な位置精度とそこに何があるのかなどの意味情報を持つ空間データが必要となる。両社の保有する地図情報を持ち寄り、「高度地理空間情報データベース」を共同で整備していくことが両社のビジネスの拡大につながると判断し、本資本業務提携の締結に至った。

NTTインフラネットとゼンリンの保有する情報アセットと地図整備ノウハウを融合することにより、全国の地図情報を高精度化しs、豊富な意味情報を持つ「高度空間情報データベース」を共同で整備することで、両社が独自に整備・管理する意味情報の強化を図るとともに、相互に利用し、各種サービス・製品を高度化することができる。

さらに、「高度空間情報データベース」をNTTグループが推進する「4Dデジタル基盤」に提供することで、デジタルツインをより精緻にリアルタイム処理することが可能となり、複雑な街全体の緻密な予測・最適制御を実現し、マーケティングや、モビリティ、スマートシティの高度化に貢献していく考えだ。

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