経産省 大阪万博日本館の基本構想を策定

経済産業省は、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)に出展する日本政府館(日本館)の基本構想を2021年4月13日に発表した。2020年度に実施した「日本館基本構想ワークショップ」での検討結果を踏まえ、日本館の基本的な方針(ミッション、コンセプト、建築・展示・情報発信計画など)をまとめたものだ。

大阪・関西万博日本館は、国連が定めた「持続可能な開発目標(SDGs)」を踏まえた、2030年より先の未来社会における国際的なビジョンを体現するようなパビリオンとする。日本独自のSDGsに関連した取組を発信するとともに、国連との連携を検討していく計画だ。

パビリオンの建築・空間設計については、ただ展示をするだけの「ハコモノ」ではなく、建築とデジタル空間、来場者が呼応するインタラクションを重視し、展示コンセプトと融合した来場者体験の創出を目指す。同時に、環境負荷低減、里山保全にも配慮して、サステナブルな資源利用を行う。

展示内容も、リアルとデジタルの相互連関に加え、参加者が自身と向き合えるよう、健康状態、興味関心やメンタルの状態を可視化するなどの体験を提供するという。万博後の社会実装につながるような技術の開発にも積極的に取り組む。運営については、バリアフリー・ストレスフリーな体制を目指し、感染症対策にも万全を期す。

2025年度の万博開催に向け、2021年度は建築基本設計、展示検討、コミュニケーション戦略検討とその実施、運営の検討に取り組む計画だ。

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