バカン 都道府県初、広島県にサービス提供 避難所の混雑を可視化

AIとIoTを活用してあらゆる空き情報を配信するプラットフォーム「VACAN」を提供するバカン(月刊事業構想2020年8月号参照)は、広島県と災害時等における避難所の混雑情報配信に関する協定を締結した。2020年11月24日に発表した。都道府県としては、VACANの導入は広島県が初となる。

協定により、広島県内の市町が災害時等に避難所を開設する際、避難所のリアルタイム混雑情報配信を行うインターネットサービスを、VACANを利用して提供する。マップ上で近くの施設等の空き・混雑状況を一覧できる「VAACAAN Maps」という機能に、避難者がPCやスマートフォン等でアクセスすることで、各避難所の位置や混み具合を確認することができる。これにより、各避難所の収容数の平準化を図り、効率的かつ感染症のリスクを抑えた避難環境を整える。表示は「空いています」「やや混雑」「混雑」「満」の4段階で、各避難所の職員がインターネット上の管理画面から操作することで更新する。

近年頻発する自然災害を受けて、広島県では「みんなで減災」県民総ぐるみ運動の推進や土砂災害防止施設の整備など、防災・減災の実現に向けてソフト・ハード一体となった取組を推進している。加えてコロナ危機の下においては、分散避難が必要となる。今回の取り組みにより、避難者や遠方に住んでいる家族がリアルタイムに混雑状況を確認できることで、躊躇なく安心して分散避難できる環境の整備を進めていく考えだ。

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