経済産業省 キャッシュレス・ビジョンなどを発表

 

経済産業省は、「キャッシュレス・ビジョン」「クレジットカードデータ利用に係るAPIガイドライン」を2018年4月11日に発表した。2017年3月に立ち上げた「クレジットカードデータ利用に係るAPI連携に関する検討会」と、2017年11月に開始したキャッシュレス推進のための議論の結果を取りまとめたもの。

 

同検討会は、発足当初はカード会社、Fintech企業とAPI連携の在り方について検討していたが、その後に検討対象を広げ、消費者の利便性にマッチした支払いの手段や、産業界や小売店などに受け入れられやすい環境の在り方なども議論していた。

 

キャッシュレス・ビジョンでは、2025年の大阪・関西万博(2025年)に向け、「未来投資戦略2017」で設定した「キャッシュレス決済比率40%」の目標を前倒しし、より高いキャッシュレス決済の比率の実現を目指すことを宣言した。将来的には、世界最高水準の80%を目指していく。また、今後正式に発足する「キャッシュレス推進協議会」で、産官学が連携してキャッシュレス化を進めていく。

 

クレジットカードデータ利用に係るAPIガイドラインでは、APIの仕様やセキュリティ、利用者保護の対策について、規範としての方向性を示した。今後は、API連携に関係した事業者におけるカードサービス提供の効率化や、安心・安全な利用環境の創出などを目指していく。

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