アミタG マレーシアで資源回収ステーションの実証開始、海外初

アミタグループ(月刊事業構想2023年12月号参照)の海外統括会社であるアミタ・サーキュラーデザイン(ACD)は、マレーシアSunwayグループが運営するSunway Universityと「MEGURU STATIONの実証実験の実施に関する基本合意書」を締結した。同大学の近隣に位置する学校内に、海外初となる互助共助コミュニティ型資源回収ステーションMEGURU STATIONを設置し、約7カ月間の実証実験を行う。2024年6月10日に発表した。

大学のキャンパス内で発生した資源の分別回収や資源循環に積極的に取り組むSunway大と、今後の事業連携も視野に入れた基本合意書を締結した。MEGURU STATIONの海外進出はこれが初めて。今回の実証を通じて、マレーシアにおける一般廃棄物の分別回収のポテンシャル調査と、利用者の行動変容に関する知見の蓄積に取り組む。具体的には、学生やその家族、教員、職員が主な利用者となり、プラスチックや古紙、アルミ缶などの分別回収を実施し、資源の分別回収の可能性がどの程度あるのかを調査する。環境教育として、回収資源を再資源化する施設の見学も実施予定だ。また、利用者アンケートを実施し、MEGURU STATIONの利用による行動変容に関する知見の蓄積を目指す。

マレーシアでは、事業活動から出る指定廃棄物の資源循環ニーズは増加傾向にあるものの、一般廃棄物については分別回収に対する個人の意識差が大きく、リサイクル率の向上が課題となっている。同時に、マレーシア政府はプラスチックリサイクルの方針を打ち出しており、製品の廃棄やリサイクルの段階まで生産者が責任を負う「拡大生産者責任(EPR)」の段階的な導入が予定されるなど、リサイクル関連ビジネスの成長が期待されている。

■事業構想大学院大学出版部 編集/ライター経験者を募集■
事業構想大学院大学出版部では、編集/ライター経験者を募集しています。応募に関する詳細はこちら