オイシックス・ラ・大地の食領域特化型CVC 2号ファンドを組成

オイシックス・ラ・大地は2023年3月23日、運営する投資子会社Future Food Fund(東京都品川区)がフードイノベーション領域に特化したCVCファンド「Future Food Fund 2号投資事業有限責任組合」を2023年1月に組成したと発表した。同ファンドは2020年に組成完了した1号ファンドに続いて、国内外の食分野のスタートアップを投資対象としており、2023年12月のクローズまでに総額70億円規模のファンドを目指している。

2019年に組成した「Future Food Fund1号投資事業」は、14社の事業会社から20億円の資金を調達し、計19社のスタートアップ(海外5社含む)に投資を行った(月刊事業構想2019年9月号参照)。その出資先の中から、ベースフードが投資から約3年という短期間で2022年11月に東証グロース市場へ上場。その他にも、投資先企業とオイシックス・ラ・大地との商品開発や、LPとの新規販路開拓などを通じ、多くのシナジーを創出した。 

世界のフードテック分野への投資額は増加傾向にあり、2021年には世界全体で517億ドルを超えた。スタートアップ投資が盛んな米国では食分野に210億ドルの投資が行われている一方、日本での投資額は5億ドルであり、これからの投資増加が見込まれる。同社は培養肉やプラントベースフードをはじめとした新たな食品の開発やキッチンテック、農業DXへの投資を呼び込むことで、食分野をさらなる成長産業としていきたいとしている。

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