航空機産業参入支援のエヌブリッジ 工場のDX・IoT化サービスを開始

航空エンジン産業への参入支援事業を展開するエヌブリッジ(愛知県名古屋市)は2023年8月30日、金属加工工場の機械稼働データと作業者位置データの両方を自動で収集・分析し、工場の稼働パフォーマンスを診断するウェブシステム「工場診断オンライン」のサービス提供を開始したと発表した。 

「工場診断オンライン」は、日本全国に8万社超あり、400万人超が従事する金属加工業の企業向けの、生産性向上を妨げる作業者の行動や機械の稼働計画の問題を特定し、「もっと儲かる工場」の実現を支援するDX・IoTツール。工場のデータを収集・分析してリアルタイムでパフォーマンスや問題点を把握できるIoT機能に加え、収集データに基づきこれまで人手を介して作成することが多かった「作業日報」を出力したり、「評価レポート」の発行ができるDX機能を併せ持ち、工場の生産性向上をビッグデータ分析とデジタル化の両面からサポートする。

エヌブリッジは2015年の設立より、航空機産業の中でも特に厳しい生産工程管理が要求される航空エンジン分野への参入を目指す中小企業を、生産技術人材の育成や生産現場の革新を通じて支援する事業を展開。今回の「工場診断オンライン」の開発にあたっては、航空機のものづくりで求められる「プロセス管理」のノウハウを活用した工夫を重ねた。すでに航空機産業の主力サプライヤーである、光製作所小牧工場(愛知県小牧市)や旭金属工業岐阜安八工場(岐阜県安八郡)を始めとする5社が同サービスの導入を開始しており、サービス提供開始1年目に100社での導入を見込んでいる。

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