JTBとTrip.com　訪日インバウンド強化へ合弁会社設立

JTBとTrip.com Group（中国・上海市）は2023年8月22日、アジア圏からの訪日インバウンドの強化に向けて合弁会社「JTB Inbound Trip（仮称）」の設立で合意したと発表した。インバウンド領域における宿泊施設や自治体などの事業パートナーの課題解決を目指す。

合弁会社は2023年10月に設立予定で、JTBが株式の51％を保有する。国内仕入業務連携と訪日インバウンド戦略コンサルティングを手掛ける方針。具体的には、Trip.comが有するグローバル販売網とJTBの宿泊を中心とした仕入力を活かし、インバウンド旅行者への販売チャネルの拡大と旅行者ニーズに合わせた仕入・コンテンツの強化に取り組む。また、Trip.comの訪日インバウンド市場に係る知見とJTBが47都道府県に持つDMC拠点によって、誘客に向けたコンサルティングや多言語対応、自治体への誘客プロモーションなども行う。

Trip.comは世界最大級のオンライン旅行会社で会員数は約４億人、世界200ヶ国140万軒のホテルと提携する。JTBは「アジアにおける圧倒的な販売力を持つTrip.comとの連携で、ツーリズム事業全体の課題解決へ寄与することを目指す」とコメントしている。

Trip.com Groupホームページ