日本酒の海外需要、輸出は復調もまだら模様 インバウンドの免税売上は急増
(※本記事は「食品新聞」に2024年9月4日付で掲載された記事を、許可を得て掲載しています)
日本酒の海外需要が新たな局面を迎えている。財務省貿易統計によると、上期(1~6月)の日本酒輸出額は1.9%増と前年クリアしたが、22年は下回った。アメリカが市中在庫の解消で37%増と復調したものの、中国は景気減速に諸問題が重なり17%減と低迷が続く。一方、訪日客が過去最多ペースで推移する中、日本酒の免税売上が急増している。牽引するのは高級酒だ。羽田空港関係者は「海外で日本酒の認知が高まり、より良いお酒を求める外国人が増えている」と話す。
獺祭、白鶴など免税売上が拡大
日本酒の輸出額は23年、14年ぶりに前年割れとなり、今年は再び成長軌道に戻れるか注目されている。各国の状況は様々だ。アメリカは過剰在庫の消化に手間取った昨年から状況が好転。インフレの影響を受けつつも、現地の需要は堅調との見方が多い。中国については昨年来の景気低迷に処理水問題、それに伴うとみられる通関手続きの遅れが重なり動きが鈍い。
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