水俣市とTXP Medical 救急搬送支援システムの実証試験を開始

救急医療における医療データプラットフォーム事業を推進するTXP Medical(東京都千代田区)は2023年8月28日、水俣市より救急医療連携システムの環境構築及び運用支援等業務の委託を受け、同社が提供する救急搬送支援システムNSER mobileの実証試験を2024年2月まで行うと発表した。同社の実証試験としては熊本県初の事例となり、NSER mobileと「くまもとメディカルネットワーク」を連携させる。

水俣市における救急搬送主要医療機関は国保水俣市立総合医療センター、岡部病院、水俣協立病院であり、今回の実証試験は、救急現場と主にこれらの医療機関とのコミュケーションの円滑化を目的としている。救急車にタブレットを配備し、救急現場で救急隊員が素早く収集した患者情報を搬送先の病院に送信し、病院の受入準備の効率化や、患者情報のカルテ記載の効率化、搬送後の救急隊員のレポーティング業務の効率化などの効果を検証する。

TXP Medicalは現役の救急集中治療医が2017年に立ち上げたスタートアップ(月刊事業構想2022年4月号参照)。「医療データで命を救う。」をミッションに、医療データプラットフォームを開発し、大病院や救急隊などを対象に提供している。これらのプラットフォームを活用した医薬品の開発支援や、リアルワールドデータ解析などの医療データサービスも展開している。

ニュース2_くまもとメディカル0828