岩谷技研 気球による宇宙遊覧で共創プロジェクトを開始

岩谷技研(札幌市)は、気球による宇宙遊覧の事業化と普及をめざす日本発の共創プロジェクト「OPEN UNIVERSE PROJECT」を開始すると2023年2月21日に発表した。

岩谷技研は、高高度ガス気球と旅行用気密キャビンを設計・開発しており、気球による 「NearSpaceからの宇宙旅行」を目指している。2023年秋までに有人の気球を成層圏まで到達させ、2023年度内に気球による宇宙遊覧のサービスを開始する計画を立てている。

「OPEN UNIVERSE PROJECT」では、安心・安全・低価格な民間向けの宇宙遊覧を起点に、様々な企業・団体と新しい事業やサービス、活動を共創するという。限られた人が活躍する場であった宇宙を、すべての人が参加可能なものにすることを目指している。パートナー企業は、宇宙遊覧の体験価値を高める開発メンバーとしてプロジェクトに参画する。保険会社のパートナーによる宇宙遊覧用保険の提供や、気球の打ち上げ地になることによる地域振興などを想定している。すでにJTBが共創パートナーとして参画しているが、さらに他のパートナー企業も募っている。また2023年度内に気球による有償の宇宙遊覧を体験する搭乗者の募集も開始した。

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