ジャカルタ州政府とSpatial Pleasure 交通渋滞解決に係る共同分析で連携

Spatial Pleasure(東京都世田谷区)は2023年5月30日、Jakarta Smart City(ジャカルタ州政府通信・情報・統計課)と連携し、ジャカルタの交通渋滞に係る共同分析についての覚書を締結したと発表した。

近年、ジャカルタは交通渋滞の解決のため、TOD(Transit Oriented Development)に精力的に取り組んでいる。Spatial Pelasureは、バスやシェアサイクルなど、交通手段の環境便益を評価することにより、カーボンクレジットを発行するためのDMRVソフトウェアの開発を進めており、今回のJakarta Smart Cityとの連携を通して、TOD文脈の大型の都市開発におけるシミュレーション、環境便益評価への参入を行なっていく。 

Jakarta Smart Cityは、ジャカルタ州政府通信・情報・統計課のもと、複数の行政部局間におけるデータの統括を行うことで都市の問題を解決することを目的に、2015年に立ち上げられた政府主導組織。ジャカルタは世界で最も交通渋滞が酷い都市の1つで、ジャカルタ市民は1人あたり、年間3万3240回ストップ・アンド・ゴーを行っており、平均して人生の10年間を交通渋滞に費やしている状態にある。また、ジャカルタの大気汚染の70%が自動車によるものと推定され、交通渋滞の解決は国家レベルで重要な課題となっている。 

2019年設立のSpatial Pleasureは、「エリアの脱炭素化に寄与する交通事業者に対してカーボンクレジットの認証・計測を行うDMRVソフトウェア」の開発に取り組んできた。バスやシェアサイクル事業者と連携し、各交通事業者の環境便益の定量化によるカーボンクレジット発行を通して、地域全体の脱炭素化を目指している。

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