竜巻を追う科学者「ストームチェイサー」の仕事 観測機器や危険性は?

(※本記事は『THE CONVERSATION』に2024年7月11日付で掲載された記事を、許可を得て掲載しています)

科学のために嵐を追跡する専門家「ストームチェイサー」の仕事は、刺激的だがストレスも多い。普段からそんなことをしているのでよくわかる。また、竜巻がどのように形成され、どう動くかを理解するには、竜巻を追跡するしかないのだ。

1996年、ヘレン・ハント(Helen Hunt)主演の映画「ツイスター(Twister)」が公開された。この映画では嵐を追跡する科学者たちを世間に知らしめ、同時代の気象学者の想像力をかき立てた。

そして2024年、続編「ツイスターズ(Twisters)」が劇場公開されるにあたり、竜巻の追跡、つまり私たちが「ストームインターセプト(嵐を迎え撃つこと)」に関する質問が寄せられている。

この記事では、実際に科学者たちが現場で何をしているのかをいくつか紹介しよう。

国立暴風雨研究所の科学者たちは、2024年5月24日にモバイルレーダーやその他の機器を使用してこの竜巻を「インターセプト」し、データを収集した。出典: 国立暴風雨研究所(National Severe
        Storms Lab)

Q:嵐を追いかける日はどんな感じになりますか?

竜巻を追いかける日の朝はおいしい朝食から始まる。というのも、その日はもう食事をとる機会がないかもしれないからだ。チームは天候条件、国立気象局(National Weather Service)のコンピュータ予測モデル国立海洋大気庁(NOAA)や暴風雨予測センター(Storm Prediction Center)からの予報を見て、ターゲットを決める。

続きは無料会員登録後、ログインしてご覧いただけます。

  • 記事本文残り87%

月刊「事業構想」購読会員登録で
全てご覧いただくことができます。
今すぐ無料トライアルに登録しよう!

初月無料トライアル!

  • 雑誌「月刊事業構想」を送料無料でお届け
  • バックナンバー含む、オリジナル記事9,000本以上が読み放題
  • フォーラム・セミナーなどイベントに優先的にご招待

※無料体験後は自動的に有料購読に移行します。無料期間内に解約しても解約金は発生しません。