岩谷産業 国内初、大阪・関西万博で水素燃料電池船を旅客運航

岩谷産業は2023年7月20日、2025年に開催される大阪・関西万博において、国内初となる水素燃料電池船の旅客運航を行うと発表した。岩谷産業は本船を海上の「動くパビリオン」と位置付け、大阪・関西万博会場までの移動を特別な体験に変え、水素エネルギーの魅力を世界に発信することを目指すという。 

全長30m、全幅8mで定員150人、船速は10ノット(約時速20km)。デザインはカーデザイナーとして世界的に有名な山本卓身氏が手掛けた。運航は京阪グループの大阪水上バスに委託、航路は中之島ゲートから大阪・関西万博の会場となる夢洲をつなぐルートを予定している。

水素燃料電池船は2021年に国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成事業として採択されている。従来の内燃機関船と違い、走行時にCO2や環境負荷物質を排出しない高い環境性能を有し、においや騒音、振動のない優れた快適性も実現する。

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水素燃料電池船の外観