8thCAL 害虫をテーマにした公募展、入選作の展示を開始

8thCAL(東京都中央区)が主催する「害蟲展season4」が2023年9月2日から開始された。東京、大阪、長野の3会場で、公募で入選を果たした21作品を展示する。害蟲展は2019年から始まった、「害虫」をコンセプトとしたアート作品を公募・展示するイベント。人間が「害虫」と呼ぶ生き物も、生態系の中では存在する理由がある。害虫をテーマにした作品を通じて、人々が生命の循環や存在意義について考えるきっかけになることを目指している。

season4の最優秀賞は山本衣織氏による金属造形作品「すめらぎ」が受賞した。トノサマバッタによる蝗害をモチーフにしたもので、金属でトノサマバッタの群生相を約200匹制作し、箱状に固めた。優秀賞は井上郁氏の、スズメバチの死骸をモチーフにした金属造形作品「大雀蜂」が受賞した。他、書や絵画、ミクストメディアの作品が入選している。

8thCAL社長の岡部美楠子氏は、父親が1960年に創業した害虫駆除会社「シェル商事」を2010年に事業承継。2018年12月に「予防」の観点での環境コンサルティング・啓蒙活動・研修・商品開発等を主な事業とする8thCALを設立した。2017年に事業構想大学院大学を修了した4期生だ(月刊事業構想2020年2月号参照)。

害蟲展season4の東京会場(MATERIO base)での展示は15日まで。9月20日~25日には大阪会場(箕面公園昆虫館)で開催し、長野会場(白馬村Re:Public)での展示は9月30日~10月9日を予定している。会場などの詳細はこちら

害虫展season4