農水省「ディスカバー農山漁村の宝」 グランプリに沖縄UKAMI養蚕

農林水産省と内閣官房は2022年11月7日、農山漁村活性化の優良事例である「ディスカバー農山漁村(むら)の宝」に37地域を選定した。グランプリには沖縄UKAMI養蚕(沖縄県今帰仁村)が選ばれた。

沖縄UKAMI養蚕は、6次産業化により地域の生物資源「エリ蚕(神樹蚕)」から生産された沖縄シルクをスキンケア商品として加工し、ブランド化して海外進出している。養蚕と飼料生産のために廃校と荒廃農地を活用し、高齢者雇用や農福連携による障がい者の所得向上にも貢献している点などが高く評価された。

このほか優秀賞には、地域の舟屋を活用した宿泊施設の開業を促進する伊根浦地区農泊推進地区協議会(京都府伊根町)、四万十川エリアの農産物の6次産業化に取り組む地域商社四万十ドラマ(高知県四万十町、月刊事業構想2021年11月号参照)、一次産業のフィールドを活用した体験型観光の振興に取り組むオホーツク農山漁村活用体験型ツーリズム推進協議会(北海道網走市)、瀬戸内の牡蠣の殻を加工粉砕した農業に取り組む瀬戸内かきがらアグリ推進協議会(岡山県岡山市)、牧場を多目的に利用できるフィールドとして整備・提供している大石亘太氏(島根県奥出雲町)の5事例を選定した。

ディスカバー農山漁村の宝は、地域活性化や所得向上につながる農山漁村の取組事例を表彰するもので、今年度で9回目を迎える。選定地域の一覧はこちら

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沖縄UKAMI養蚕のスキンケアブランド「VILANJE」