大阪臨海工業地帯に水素・アンモニアサプライチェーン 三井物産などが共同検討開始
2023年08月30日、三井物産、三井化学、IHIと関西電力の4社は、大阪の臨海工業地帯を拠点とした水素・アンモニアのサプライチェーン構築に向けた共同検討に関する覚書を締結した。覚書に基づき、大阪の臨海工業地帯でのアンモニアの受入、貯蔵、供給拠点の整備などに関する検討や、関西・瀬戸内地域での利活用先の拡大に向けた調査などに着手する。
今後、アンモニアと、アンモニア分解技術により得られる水素のサプライチェーンを大阪の臨海工業地域に構築することを検討する。三井物産はアンモニアの日本向け輸入のトップシェア企業であり、三井化学は堺・泉北臨海工業地区に化学プラントを保有している。またIHIは広範囲なアンモニア関連技術でバリューチェーン構築に取り組んでおり、関西電力は関西地域のエネルギー供給で重要な役割を果たしているほか、水素サプライチェーン構築で実証実験などに参加している(関連記事)。これら4社で各分野での経験・知見を持ち寄り、燃焼しても二酸化炭素を発生しない水素・アンモニア燃料による脱炭素社会の実現を目指していく。