三井住友海上とJAXA 「宇宙旅行保険事業」の共創に着手

三井住友海上火災保険と宇宙航空研究開発機構(JAXA)は2022年7月20日、「宇宙旅行保険事業」に関する共創活動を開始したと発表した。JAXAから宇宙活動に関する知見や宇宙滞在で想定すべき事項の提供を受け、三井住友海上が宇宙旅行に係るリスクを定量的、定性的に把握し、最適な保険の設計に取り組む。宇宙旅行時代に適した保険を創出することで「誰もが安心して宇宙に行ける時代」の実現を目指す。

現在、宇宙旅行を目的とした保険はまだ本格的に運用されていないが、2021年には史上初めて宇宙旅行者の数が職業宇宙飛行士の数を上回った。宇宙旅行には、高度約100kmを目指す小旅行、地球を周回する数日の旅行、国際宇宙ステーションへの滞在など、様々な種類が存在している。三井住友海上とJAXAは、それぞれのニーズ及びリスクを踏まえた最適な宇宙旅行保険の開発を目指す。

この取り組みは、新たな発想の宇宙関連事業の創出を目指す「JAXA宇宙イノベーションパートナーシップ(J-SPARC)」の一環。三井住友海上は2015年から宇宙保険担当駐在員を海外拠点に常駐させ、月面着陸船のリスクを補償する月保険を開発するなど、宇宙分野への参画を積極的に行っている。

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「宇宙旅行保険事業」に関する共創活動の概要