KADOKAWA 若手に特化した育成・制作一体型の新アニメスタジオ設立

KADOKAWAは2026年3月31日、アニメ・実写領域の制作体制を抜本的に強化する新構想「創る人をつくる。創る所をつくる。」の第2弾として、育成・制作一体型の新スタジオ「株式会社KADOKAWAクリエイターズ」(東京都千代田区)を設立し、4月より本格稼働すると発表した。新卒学生をはじめとする若手人材が、キャリアの第一歩からプロの現場で実際の作品制作に携わり、次世代の主力を担うクリエイターを目指せる環境を提供するとともに、社員採用による安定した就業環境のもと、人材育成と制作基盤の安定を同時に推進していく。

日本のアニメ産業は世界的に市場が拡大する一方、現場では若手クリエイターの定着率の低さや育成機会の不足が深刻な課題となっている。人材不足の影響で、外部スタジオのリソース確保は年々困難な状況にあり、同社おいても、高品質なIPを安定的に届け続けるためには、自社で主体的に人材を育み、安定した制作基盤を維持する持続可能なモデルの強化が不可欠となっていた。この課題の解決のため、同社は今回、KADOKAWAクリエイターズを設立。IP創出・LTV最大化の原動力である「人」への投資を加速させる。

新スタジオの特徴は大きく3つある。1つ目は、実際の制作現場での実務を通じて技術を習得する「育成・制作一体型」の体制を採用し、熟練クリエイターから直接指導を受けられる仕組みを構築した点。2つ目は、新卒をはじめとする若手人材を社員として雇用し、安定した就業環境のもとで長期的なキャリア形成を支援する点。3つ目は、制作会社・動画工房の知見を活かした「アニメータードリル」などの独自教育プログラムと最新デジタル制作設備を導入する点だ。

KADOKAWAは今後、グループ内の教育機関・VANTANとも連携し、教育機関からKADOKAWAクリエイターズ、各制作スタジオへとつながる一気通貫の人材育成エコシステムの確立を目指す。また、2026年秋には新構想の第1弾として、池袋にグループ内のアニメ制作スタジオを集約する新たな制作拠点「Studio One Base」の開設も予定されている。