さがみこファームほか ソーラーシェアでワイン用ブドウの栽培開始

さがみこファーム(神奈川県相模原市、月刊事業構想2023年8月号参照)とたまエンパワー(東京都多摩市)、生活クラブ生活協同組合神奈川(神奈川県横浜市)、生活クラブ生活協同組合東京(東京世田谷区)は、相模原緑区青野原前戸地区に新たにソーラーシェアリング発電所2基を建設した。パネルの下の農地で、ワイン用ブドウの試験栽培を2024年4月からスタートする。2024年3月12日に発表した。

太陽光パネルで発電した再生可能エネルギー電気は、まずサイト内の農業用ハウスで自家消費する。この事業は、たまエンパワーが発電事業者となり、FITを介さずに生活クラブ神奈川と20年間の売電契約を締結する「非FIT・オフサイトコーポレートPPA方式」で実施するもので、余剰電気は神奈川県綾瀬市の生活クラブ神奈川の配送センターに送電する。

建設にあたっては、「令和5年度神奈川県自家消費型再生可能エネルギー導入費補助金」にオフサイトPPA事例として初採択された。また生活クラブ自然エネルギー基金、生活クラブ組合員から寄付を集めている。営農はさがみこファームが担当し、ワイン用ブドウ3種を試験栽培する。

同地区には既に4基のソーラーシェア発電所が稼働中で、パネルの下ではさがみこファームが会員制のブルーベリー農園「さがみこベリーガーデン」を運営している。今回のプロジェクトは、この取り組みを更に発展させたものだ。さがみこファームのコーポレート会員である生活クラブ神奈川・生活クラブ東京と連携し、発電事業者・営農者・小売電気事業者・需要家が、地域と一体となってその活性化と課題解決を目指す「地域共生型ソーラーシェアリング」のモデルとなることを目指している。将来的には、同組合と2メガワット規模の発電所建設を近隣地域に展開する計画だという。

■事業構想大学院大学出版部 編集/ライター経験者を募集■
事業構想大学院大学出版部では、編集/ライター経験者を募集しています。応募に関する詳細はこちら