デジタル化で両立を目指す「おしゃれ」と「SDGs」(株式会社島精機製作所×KDDI株式会社)
(※本記事は経済産業省近畿経済産業局が運営する「KIZASHI」に2024年4月19日付で掲載された記事を、許可を得て掲載しています)
アパレル業はSDGsに逆行?
1,200トン。
全国で1日あたりゴミとして出される衣類の量です。
毎日大型トラック約120台分が焼却・埋め立て処分されています。
年間では45万トンにもなります。
(環境省_サステナブルファッションより)
ファストファッションは流行をいち早く取り入れて大量生産し、短いスパンで大量に販売します。
店頭では、客のニーズに応えるためサイズや色も豊富な品ぞろえが要求されています。
生産時に売れ行きの予測が立てにくいため、余剰在庫が発生し、売れ残りの大量廃棄へと繋がっています。
また、商品の企画・デザインの段階でも多数のサンプルを試作し、生地の無駄が大量に発生することも多くあります。
「アパレルはSDGsに逆行している」。
ニット編み機の大手メーカー、島精機製作所では危機感を抱いていました。
和歌山から世界のブランドに 支持されるモノづくり
和歌山県に本社がある島精機製作所の主力製品、「ホールガーメント®横編機」は、立体的にニット製品を編み上げることができ、縫製が必要ありません。
通常、アパレル製品は四角い生地から前身頃・後身頃・袖といったパーツを切り取り、それらを縫い合わせて完成させます。この際カットロスとなる余りの生地30パーセントが無駄となりますが、ホールガーメント®は一着丸ごとすべてのパーツがつながった状態で編み上がるため、ロスが発生しません。
デザイン性の高さも評価を得て、ユニクロやグッチ、ルイ・ヴィトンなど、ファストファッションからハイブランドまで、多種多様なブランドから支持されています。
デザインシステムの採用でサンプル廃棄の軽減
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