AI真贋鑑定のIVA メルカリなどから8億円調達し世界展開を加速
AI真贋鑑定サービス「フェイクバスターズ」を運営するIVA(東京都渋谷区)は2023年8月9日、メルカリやファミリーオフィスのDe Capital、その他個人投資家を引受先としたJ-KISS型新株予約権の発行、及び金融機関の融資により、総額約8億円の資金調達を実施したと発表した。調達資金は「フェイクバスターズ」の鑑定領域の拡大とグローバル展開を見据えて、AI技術の強化や鑑定キャパシティの拡張、新規事業開発などに充てられる。
フェイクバスターズは現在、日本語・英語・簡体中国語・繁体中国語・韓国語の5カ国語、及び主要9通貨に対応。IVAは2023年6月の台湾拠点設立を皮切りにさらなる海外展開を推し進めており、この8月には中国支社を設立し、現地での人材採用も実施する。今後、韓国、東南アジア、北米への進出を予定しており、世界市場において同サービスの展開を加速させる。
また、IVAは2023年秋に、新事業として法人向けスニーカークリーニング事業を開始することも発表。中古スニーカー市場は拡大している一方、商品の状態が悪いことが多いため価値が毀損されており、その課題解決を目指す。初年度で50万足の取り扱いを目標にしている。
フェイクバスターズは、累計鑑定数150万件の国内シェアNo.1の真贋鑑定サービス。画像で鑑定を実施するクイック鑑定や、実物をもとに鑑定を実施するコンプリート鑑定など、顧客のニーズに合わせた鑑定サービスを提供している。現在、スニーカーブランド、ラグジュアリーブランド、アパレルブランド、アクセサリーブランドなど88のブランドの鑑定が可能。