モデルナと東京大学 研究と教育分野の協業に向け基本合意書を締結

メッセンジャーRNA(mRNA)治療薬とワクチン製造のパイオニアであるModerna Inc.(米マサチューセッツ州)と、その⽇本法⼈であるモデルナ・ジャパン(東京都港区)、東京大学の3者は2023年7月14日、mRNAの研究と教育分野における協業に向けた基本合意書を締結したと発表した。

今回の合意書は、東京大学とモデルナが「独創性と卓越性の高い世界レベルの最先端の研究と教育を共に推進することにより、最大のインパクトを実現すること」を目的とし、研究と教育の分野において、定期的かつ具体的な対話の継続により、優れた産学連携を行っていく。具体的には、「mRNAを用いた医薬品の世界での応用拡大」「持続可能な健康長寿社会のための、パンデミックの経験値を活用した課題認識、解決策の提案・実施」「ワクチン接種に対する忌避感を解消するためのメカニズム研究」などのテーマにフォーカスし、さまざまな形での協力体制を構築する。 

東京大学総長の藤井輝夫氏は、「モデルナとの協力関係構築に向け、基本合意書を締結できたことを大変嬉しく思います。これまでバンセルCEO、鈴木社長とは、それぞれ面談し、mRNA医薬品に係る課題や、AIやロボット技術の応用、学生や若手研究者への機会創出など、幅広いテーマでの懇談を行ってきました。こうしたテーマでの連携協力について早急に協議を進め、全世界にインパクトを与える協業を始めたいと考えており、それを大変楽しみにしております」とコメントしている。

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左より、東京大学総長 藤井輝夫氏、モデルナCEO ステファン・バンセル氏