アートや文化財をNFT化し売買できるプラットフォームを開始 アプレ

貴金属、ブランド品、時計等のリユース取引を展開するアプレは2022年6月30日、真贋鑑定を行った信頼のある高額商品をNFT化して売買できるプラットフォーム「APREX(アプレエックス)」のβ版をオープンした。アプレが鑑定した実物の商品の所有権だけをNFTとして販売し、ユーザーはそのNFTを購入、保有、再販売することができる。

APREXではアプレを含む事業者やアーティストが発行したNFTを販売したり、ユーザー同士がAPREXで購入したNFTを売買したりできる。現物資産を対象にしたNFTのため、価格が暴落するリスクが抑えられる。実物の商品を倉庫で保管することで輸送コストや保管の際に生じる破損、紛失、偽物へのすり替え等のリスクを減らし、スムーズで透明性の高い取引を実現する。購入したNFTは実物商品と交換でき、この際交換されたNFTは消去される。

取扱商品は時計、酒、アート、文化財、アンティーク等を予定。アートについては、二次流通以降の収益もクリエイターへ還元し、国内現代アート市場の活成化へ繋げる。第一弾として人気アーティストの鈴木掌氏の作品を出品している。

偽造品と著作権侵害物の取引は過去数年で増加しており、OECD等の調査によれば現在では世界全体の貿易の3.3%、130 兆円を占めている。アプレは1998年設立、年間20万点の高級リユース商材を扱っている。社内に抱える多数の鑑定士リソースを活用した「APREX」によって、アートや文化財の流通を国内外で促進することを目指す。

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