西鉄とSmolt ブランド魚「あまおう桜鱒」を共同開発、6月から先行販売

西日本鉄道(福岡県福岡市)と宮崎大学発スタートアップのSmolt(宮崎県宮崎市)は2026年5月18日、共同でオリジナルブランド魚「あまおう桜鱒」を開発したと発表した。本格展開に向けた先行販売および市場ニーズ検証の場として、6月1日から福岡市天神のONE FUKUOKA HOTEL内レストラン「THE KITCHEN」にて期間限定メニューの提供を開始する。
レストラン「THE KITCHEN」で提供する「あまおう桜鱒のマリネと柑橘ブルスケッタ仕立て」

あまおう桜鱒は、Smoltが独自開発した高温耐性サクラマスに、西鉄とJA全農が共同設立した農業法人・NJアグリサポート生産の福岡県産いちご「あまおう」の規格外品を給餌して育成した養殖魚。市場流通しない規格外いちごを飼料として有効活用することで未利用資源の循環利用に寄与するとともに、いちごの香気成分による爽やかな風味を実現した。

第三者試験機関による検査では、通常のサクラマスと比較して爽やかな香り成分が約20倍、異臭成分が約2分の1となり、給餌による高い付加価値が科学的にも実証されている。九州山地の伏流水が豊富な宮崎県延岡市の清廉な水で養殖し、稚魚から成魚まで投薬を一切行わない安全性へのこだわりも特徴だ。

ONE FUKUOKA HOTELでは2026年6月1日から7月31日まで、ディナータイムのアラカルトメニューの一品として「あまおう桜鱒のマリネと柑橘ブルスケッタ仕立て」を提供する。価格は2,300円(税込、サービス料別)。ハーブと岩塩によるマリネで旨みを凝縮させ、柑橘とヨーグルトソースで爽やかに仕上げた前菜に仕立てた。

水産業界では天然資源の減少や海洋環境の変化に伴い、安定供給の確保が喫緊の課題となっている。両社は今回の取り組みを通じ、あまおう桜鱒のブランド化と九州を代表する特産品としての確立を目指すとともに、持続可能な食の価値提供を推進する方針だ。