NEC、NTT東 IOWNを活用事例創出へ、遠隔顔認証の実証を開始

日本電気(NEC)と東日本電信電話(NTT東)は、2024年1月24日からIOWN(月刊事業構想2020年11月号参照)のオール・フォトニクス・ネットワーク(APN)の利用事例を創出するための実証を開始した。第1弾はNECの顔認証技術を用いた遠隔からのリアルタイム顔認証だ。千葉県我孫子市の「NEC CONNECT Lab with IOWN(Lab with IOWN)」と、東京都調布市の「IOWN Lab」を接続する。

映像の中の多数の顔データの識別をリアルタイムで行う場合、高速処理が求められるため、通常は解析用の認証サーバを撮影場所付近に設置する。今回の実証では、解析用の認証サーバが設置されていない「IOWN Lab」で撮影した映像データを、APN経由で遠隔の「Lab with IOWN」に伝送。顔認証を行った結果をAPN経由で「IOWN Lab」に設置されたモニタにリアルタイムに反映できた。将来、複数のカメラで撮影された大容量データをリアルタイムに遠隔地のコンピューティング基盤で処理するようになれば、サービスコストの削減につながると期待される。

APNは、通信ネットワークの全区間で光波長を専有する通信サービス。NTT東日本は2023年3月、APN IOWN1.0の提供を開始した。


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