第9回ものづくり日本大賞 国産初の手術支援ロボットなどが受賞
経済産業省、国土交通省、厚生労働省、文部科学省は2023年1月10日、第9回「ものづくり日本大賞」の受賞者(8件27名)を決定した。内閣総理大臣賞にはミスミグループの加工部品調達DXはサービス「meviy」と、メディカロイドの国産初の手術支援ロボット「hinotori サージカルロボットシステム」が選定された。
「meviy」は部品の設計データをアップロードするだけで AI が価格と納期を即時回答し、加工から出荷まで最短即日を実現する部品調達の革新的なサービス。中小企業に支持されてリピート率は 8 割を超え、オンデマンド製造サービスにおいて国内シェアNo.1を獲得している。
「hinotori」は手術に求められる術者の微細な動きを実現する手術支援ロボットで、2020年に製造販売承認を取得。川崎重工業とシスメックスが共同出資して設立されたメディカロイドが開発した。手術支援ロボットは輸入機器の独占状態だったが、初の国産機として普及が期待されている。
内閣総理大臣表彰「ものづくり日本大賞」は、産業・社会を支えるものづくり、文化を支えるものづくり、ものづくりを支える高度な技能、ものづくりの将来を担う高度な技術・技能の4分野で特に優れた成果をなしえた個人、グループ等を表彰するもので、2005年より開催している。