「楽しさ」起点に提案促進、既存事業にない視点発掘を目指す

スポーツやコンサートを中心に幅広いエンタテインメント環境を展開する東京ドーム。本年スタートした中期経営計画では新規事業への取り組みに注力。社内制度を刷新し既存事業の枠を越えた新規事業の創出を狙う。

左から、東京ドーム 新規事業開発室 持田 真由子氏、若杉 千知氏、室長の野村 明広氏、桐畑 誠也氏。パーカーの胸に描かれているのは『mokuMOKU』のイメージキャラクターだ

アイデア量産、モチベーションを維持できる環境を

コロナ禍で事業環境が大きく変化するなか、イノベーションプロセスの確立や新規事業への取り組みに力を入れる東京ドーム。2016年にスタートした新規事業社内提案制度『ドリカムプロジェクト』を刷新し、昨年から『mokuMOKU(モクモク)』として運用を開始している。

新規事業開発室長の野村氏は「前身である『ドリカムプロジェクト』では、年を追うごとに提案数が少なくなること、アイデアが出ても、そこから事業化に繋げることができなかったことが課題でした」と話す。

刷新した『mokuMOKU』では、外部コンサルタントの協力も仰ぎ、提案が新規事業創出まで繋がるよう、制度設計を見直した。『mokuMOKU』の名称には、“雲のようにモクモクと膨らむ”という意味や、“黙々と集中して全員が取り組んでいく制度に”といった想いが込められていると桐畑氏が説明する。

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