桃太郎ジーンズ、国産デニムの産地で「世界一」を目指す
数多くのジーンズ関連企業が集積する倉敷市児島。ジャパンブルーは、その地で培われた職人の技、ものづくりの強みを活かし、「本物のジーンズ」をつくり出す。『桃太郎ジーンズ』のほか、海外戦略ブランドを展開し、世界でも販売を拡大している。
多くの日本人が、アメリカに夢を抱いていた1960年代。アメリカの代表的なファッションである「ジーンズ」は、若者たちにとって憧れの象徴だった。それから半世紀。日本でもジーンズは、すっかり日常のスタイルとして定着している。
そうした流れの中で、日本は長年、欧米産のジーンズを礼賛し、追随してきた。しかし、「本当にそれでいいのか。日本人が本気で立ち向かえば、世界を圧倒できるのではないか。世界一のジーンズをつくりたい」という志を掲げて誕生した会社がある。日本でも『桃太郎ジーンズ』などのブランドで知られる、岡山県倉敷市に本社を置くジャパンブルーだ。
「日本のメーカーは、まず国内をターゲットに販路を拡大します。もちろんそれも悪くはないのですが、グローバルな視点が足りない。私は最初から、Made in Japanで世界一になるために、96年に藍布屋(現ジャパンブルー)を設立しました」と、眞鍋寿男社長は語る。
「素材」と「色」にこだわり
アメリカでジーンズが生まれたのは、1900年代。日本にジーンズが普及したのは1950年代であり、歴史としては半世紀以上の遅れがある。この50年のギャップに立ち向かったのが、眞鍋社長が率いる倉敷市児島の職人たちだった。
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