BOP戦略で「市場をつくる」 途上国進出、支援からビジネスへ

新たな市場として有望視されながらも、アフリカなど途上国への進出には困難が伴う。ヤマハ発動機は「BOPビジネスの先駆者」として、早くから途上国に進出。段階的に市場を育て、YAMAHAブランドの訴求に力を注いでいる。

ヤマハ発動機は、途上国で村落向け水供給プロジェクトを展開。各地でクリーンウォーターシステムの導入を進めている

低所得者層をターゲットにするBOP(ベース・オブ・ピラミッド)ビジネス。経済産業省では、BOPビジネスを「途上国におけるBOP層を対象とした持続可能なビジネスであり、現地におけるさまざまな社会的課題の解決に資することが期待される新たなビジネスモデル」と定義している。

ヤマハ発動機は「BOPビジネス」という言葉がない時代から、開発途上国でビジネスを展開し、実績を残してきた。

漁業支援や水供給を展開

ヤマハ発動機の創立は1955年。そのわずか3年後の1958年に初の海外現地法人「ヤマハ デ メキシコ」が設立された。営業担当やエンジニアがタッグを組んで未開の地へ赴き、市場開拓の可能性を模索していった。

セネガル、モーリタニアで木製の船にYAMAHAブランドの船外機を取り付け、現地の漁業環境を改善することでビジネスへとつなげた。さらに、1977年には『フィッシャリージャーナル』を創刊。その冊子には、効率的な魚の捕り方、鮮度の保ち方に加え、魚食需要の拡大を見込んで、魚の調理法までをまとめており、営業マンのセールスツールとして活用された。

ヤマハ発動機が、ここまで熱心に途上国に挑む理由は何か。海外市場開拓事業部の筧朋子氏は、BOP戦略のビジョンをこう語る。

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