医師が処方する「治療アプリ」のCureApp 約21億円を資金調達

CureApp(東京都中央区、月刊事業構想2018年1月号参照)は、ジャパン・コインベスト3号投資事業有限責任組合や既存株主をはじめとした10社を引受先とする第三者割当増資と、商工組合中央金庫からの融資とを合わせて約21億円の資金を調達した。2021年3月12日に発表した。これにより、同社の累計調達額は約64億円となった。

CureAppは、アプリそのものが病気を治療する治療法(デジタル療法)である「治療アプリ」の研究開発・製造販売を行なっている企業。2020年8月には国内初の治療用アプリ「CureApp SC」の薬事承認、同年12月に保険適用を受け、医療機関での治療アプリを用いたデジタル療法の提供が開始された。

今回の資金調達により、2020年より販売を開始したニコチン依存症治療アプリを広く社会に広めていく。並行して、現在治験中の高血圧治療アプリ、臨床試験中のNASH(非アルコール性脂肪肝炎)治療アプリ、アルコール依存症治療アプリとがん患者支援治療アプリの研究開発や薬事承認の手続き、その他新規領域におけるパイプライン拡大を加速する。

主な調達先は以下の通り。

・ジャパン・コインベスト3号投資事業有限責任組合
・日本インパクト投資2号投資事業有限責任組合
・SMBCベンチャーキャピタル
・豊島が運営するCVCファンド
・ヘルスケア・イノベーション投資事業有限責任組合
・Saisei Ventures LLC
・第一生命保険
・伊藤忠テクノロジーベンチャーズ
・コシダカホールディングス
・商工組合中央金庫

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