楽天　白馬の山小屋へのドローン配送に成功、目視外飛行で

登山客が宿泊する山小屋への物資輸送は、自動車が入れる道路がない場合、人力かヘリコプターが使われている。徒歩での移動よりも速く、ヘリコプターより低コストで小回りが利くドローンによる輸送への期待は大きい。

今回の実証実験では、気流が複雑な山岳エリアにおいて高度差約1600m、飛行距離片道約5kmの物資配送に成功した。輸送した荷物は振動による傷みが生じがちな桃や梨などの果物、合計5kg。ドローンによる輸送で、商品を傷つけることなく無事に配送できた。荷物を背負った人が徒歩で7時間かかるルートを、ドローンは片道15分で配送できる。このような状況でドローン輸送に成功したのは今回が日本初だという。

白馬村山岳ドローン物流実用化協議会は、長野県白馬村を含む11の企業・団体で構成されている。今回の実験は、山岳エリアが抱える物資輸送の課題解決を目指して、8月中旬から9月中旬にかけての約1カ月間実施された。