cotree、東京大 うつ病の認知行動療法の共同研究を開始

オンライン心理カウンセリングサービスを提供するcotree(月刊事業構想2017年3月号2019年4月号参照)と東京大学は、インターネット認知行動療法の実践データの機械学習を用いた解析に関する共同研究を開始した。2019年4月10日に発表した。うつ病の当事者が、インターネット認知行動療法を効果的に実践するための知見の創出を目的としている。研究期間は、2020年3月まで。

cotreeが運営する「U2plus」は、認知行動療法をベースにしたうつ病の当事者向けコミュニティ。うつ病を抱えるユーザー同士が匿名で励まし合い、回復を目指すSNSだ。利用者は、自身の気分や悲観的な考え・行動の変化などを記録し、認知を変化させ、うつ状態の改善につなげている。

共同研究先となるのは、東大大学院医学系研究科公共健康医学専攻精神保健学分野の川上憲人教授、今村幸太郎 特任講師、渡辺和広助教ら。川上教授らは、職場のメンタルヘルスを専門に、認知行動療法を用いた労働者のうつ病予防やインターネット認知行動療法に関する知見を多く持っている。

今回の研究では、U2plusに公開された過去7年、約1万件の認知行動療法の投稿データを機械学習により解析し、投稿内容の自動カテゴライズ手法の検討などを実施する。インターネット認知行動療法の支援のための方法を研究し、cotreeはその成果を生かした支援を行う計画だ。

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