山口県 2020年度までの産業イノベーション戦略を発表 9分野指定

山口県(月刊事業構想2018年6月号参照)は、2018年10月26日、「やまぐち産業イノベーション戦略」を発表した。2020年度までの3年間を集中推進期間とするもので、9つの重点分野を定めた。2020年度に、付加価値額2兆円(2017年工業統計の時点では1.8兆円)、労働生産性2100万円/人(同1922万円/人)を目指す。

成長基幹分野としては、既に県内に存在する化学・素材系の「基礎素材型産業」と、自動車関連製品の「輸送用機械関連産業」を定めた。成長加速分野には、「医療関連産業」「環境・エネルギー関連産業」を指定した。

将来の発展を目指す次世代育成分野には、「航空機・宇宙産業」、「水素エネルギー関連産業」、「バイオ関連産業」、「ヘルスケア関連産業」、「IoT等関連分野」を選んだ。

県による支援措置としては、港湾、道路などの産業インフラ整備のほか、地域未来投資促進法による支援や、県の補助金、融資制度、夢づくりファンドなどによる支援を計画している。新しい産業戦略基金の創設なども検討・実施する。さらに、国・県内の市町と連携し、各種規制緩和や実証実験フィールド提供なども計画している。

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