KDDI、長野県小谷村ほか 在宅生活・健康相談システムの試験開始

 

長野県の小谷(おたり)村役場とKDDI、KCCSモバイルエンジニアリング(KCME、東京都港区)は、住民の健康状態や日常生活上の相談事を役場や医療・福祉関係者で共有できるようにした「生活支援情報連携システム」の実証実験を、 2018年1月下旬から開始する。

 

小谷村は 、長野市に隣接する森林におおわれた山あいの豪雪地帯で、大規模なスキー場を域内に持つ。人口は 1980年の5165人から2010年には約4割減の3221人になっている。小谷村では、住民の共助により「だれもが、 最後まで、 自分らしく、 住み慣れた場所で、 暮らし続けられる村」を目標とした「54(ごし)プロジェクト」に取り組んでいる。今回の実証実験は同プロジェクトのICT基盤構築の一環だ。

 

実証実験では、押しボタンデバイスによる「よろず相談システム」、多職種が情報共有できる「情報共有ノート」、住民の血圧情報を収集するための「血圧計」を使い、データを収集する。これまで分散していた健康や介護に関する情報を一つの基盤に集約・連携させることで、住民の健康状態や介護に関する状態を在宅医療・介護に役立てる。実施に当たっては、小谷村から委託を受けたKDDIが、 KCME、 日立製作所、日立ソリューションズ、オムロン ヘルスケアを取りまとめてシステムを構築・運用する。

 

実施期間は2018年1月下旬から2018年3月23日まで、実証試験には村民65人が参加する予定だ。

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