ソーシャルメディアをさまよう「ゴーストストア」の見分け方と回避策

※本記事は『The Convasation』に2025年7月8日付で掲載された記事を、許可を得て掲載しています

ゴーストストアTOP画像

あなたのソーシャルメディアのフィードに、魅力的なオファーがポップアップ表示された。ウェブサイトはプロフェッショナルな雰囲気で、オーストラリアの海岸エリアや洗練された都心部の風景を表現した画像が掲載されている。

ブランド名は、メルボルン、シドニー、アデレード、あるいはダブルベイやバイロンベイといった高級住宅街に拠点を置く、高級ファッションの小売店であることを示唆している。

その店には30〜40年前に「創業」したとされる歴史とストーリーがあり、オーナーが閉店または移転を渋々決断した結果、大幅な割引を実施しているというのだ。

だが、その名声と豪華さの幻影の背後にあるのは、中国の工場で作られた安価で粗悪な衣料品である。

こうしたオンラインの「ゴーストストア」の急増を受け、オーストラリア競争・消費者委員会(ACCC)は、4つのウェブサイトに対して公式な警告通知を出した。

具体的に名指しされたのは、Everly-melbourne.com、willowandgrace-adelaide.com、sophie-claire.com、doublebayboutique.comの4つである。

新たなタイプの詐欺

ACCCの標的型詐欺に関するレポートでは、オーストラリア人は2023年に、27億4000万豪ドルを失ったと推定している。その損失のほとんどは、投資詐欺(13億豪ドル)、リモートアクセス詐欺(2.56億豪ドル)、ロマンス詐欺(2億110万豪ドル)によるものだった。

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