サントリー タイで再生農業によるサトウキビ栽培を開始

サントリーホールディングスは2024年6月11日、サトウキビを主とした農産品の持続可能な調達を支援する国際団体VIVE、およびタイの製糖会社Kaset Thai International Sugar Corporation Public社と協働し、タイにおいて再生農業の手法によるサトウキビ栽培を開始すると発表した。

再生農業とは、農地の土壌に着目し、その生態系を再生させることにより土壌の肥沃度を高め、農作物の生産を持続可能にする農業のこと。今回、サントリーホールディングスはVIVEとKaset Thai International Sugarに資金提供し、省耕起栽培や有機肥料などを用いた再生農業の手法により、サトウキビ栽培における脱炭素促進を目指す。

VIVEは、持続可能な砂糖調達を目指し2015年に設立された、加工業者・製造業者を中心に80以上の組織が参加する国際団体。サトウキビおよび砂糖の生産・流通におけるトレーサビリティの確保や、環境・社会面に配慮した持続可能な砂糖の供給を目的としたプログラムを提供している。サントリーホールディングスは2023年8月、日本企業で初めて同団体に加盟した。また、Kaset Thai International Sugarは世界最大級のサトウキビの圧搾工場を所有しており、サントリーグループのタイにおける砂糖サプライヤーの1社となっている。

サントリーグループは、2019年に世界最大のサプライヤーエシカル情報共有プラットフォームを提供する「Sedex」に加盟するなど、持続可能な原料調達に取り組んでいる。再生農業に関しては、英国でも2022年から大麦の栽培を開始した。

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