京都フュージョニアリング 海外での事業展開加速へ15.6億円を資金調達

京都フュージョニアリングは2024年4月11日、シリーズCラウンド(エクステンション)において、3者を新規引受先として総額15.6億円の資金調達を実施したと発表した。これにより、シリーズCの累計調達額は120.6億円、同社の累計資金調達額は137.4億円となった。

同社は国内外での事業拡大を推し進めており、2023年5月にシリーズCで105億円の資金調達を実施以降、事業の柱の一つであるプラズマ加熱システム「ジャイロトロン」では米国ジェネラル・アトミクスからの新規受注を獲得。また、英国原子力公社などの公的研究機関や、学術研究機関との連携を強め、技術開発の領域を広げている。同社は、今回の資金調達によって獲得した資金と、投資家の持つ知見を活用し、フュージョンエネルギーの早期実現に向けた技術開発と、グローバル市場での事業展開を加速させていくとしている。

京都フュージョニアリングは、京都大学をはじめ、日本で長年培われてきた核融合研究の成果に基づき2019年に設立されたエンジニアリング企業。プラズマ加熱装置、熱取り出しブランケット、高性能熱交換器、水素同位体移送ポンプを始めとした先端核融合工学分野において世界有数の技術力を有し、世界の核融合研究開発機関・企業を顧客に持っている。

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