富士フイルム 60億円投資し熊本に先端半導体材料の生産設備導入

富士フイルムは、2024年1月15日、熊本拠点に約60億円の設備投資を行うと発表した。イメージセンサー用カラーフィルター材料の生産能力を増強する。イメージセンサーは、光を電気信号に変えて映像化する半導体で、デジタルカメラやスマートフォンなどに搭載されるものだ。

富士フイルムは現在、静岡と台湾の新竹でイメージセンサー用カラーフィルター材料を生産している。今回、同社の電子材料事業の中核、富士フイルムエレクトロニクスマテリアルズが、熊本県に立地する生産子会社の富士フイルムマテリアルマニュファクチャリング九州エリア(FFMT九州)に、イメージセンサー用カラーフィルター材料の生産設備を導入する。導入した設備は2025年春の稼働を予定している。なお同社は韓国・平沢でも同製品の工場の建設を進めており、生産拠拠点を拡充している。

FFMT九州には最新鋭の生産設備を設ける。クリーンルームを設置するとともに、最先端の検査機器を導入し品質保証体制を構築、静岡拠点と同様の生産・品質保証体制を整備する。またFFMT九州では半導体製造プロセスの基幹材料であるCMPスラリーを生産する最新鋭設備を、2024年1月中に稼働させる予定もある。


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