ファストドクター コロナ後遺症患者向けオンライン診療を開始
ファストドクター(東京都港区、月刊事業構想2022年12月号参照)は2023年8月28日、コロナ後遺症患者向けのオンライン診療サービスを開始したと発表した。コロナ罹患後も倦怠感や不眠症などの体調不良が持続する人に対して、オンライン診療を通じて問診・診察を行い、必要に応じて適切な医療機関へつなぐことをサポートする。
新型コロナウイルス感染症は2023年5月に位置づけが2類相当から5類へ引き下げられたが、国内での感染者は依然として8万人を超え、罹患後には多くの人が疲労感や倦怠感、息切れ、思考力や記憶力への影響といった後遺症に悩まされている。これらの症状に対する確固たる治療法や原因の解明はなされておらず、適切な診療科の選択が難しいという課題がある。
そのためファストドクターは、既存サービスであるメンタルヘルス領域でのオンライン診療の経験を活かし、「コロナ後遺症オンライン診療サービス」を開始。地理的・時間的な制約にとらわれず、医師のアドバイスや診療を自宅で受けられる。また、必要な患者には地域の医療機関への連携もサポートする。サービスの提供を通じて収集される診療データは、患者の同意を得た上で適した研究機関に提供され、コロナ罹患後の精神症状の評価や治療法の確立、治療薬の開発などに寄与することを目指す。
ファストドクター「コロナ後遺症オンライン診療サービス」