三井住友FL、住友商事 「排出権付リース」サービス開始

三井住友ファイナンス&リース(SMFL)は、住友商事から購入したJ-クレジットをリース契約に付加し、対象物件のリース期間中に見込まれる二酸化炭素排出量を相殺する「排出権付リース」のサービスを開始した。2024年3月7日に発表した。リース物件の導入企業が利用用途に応じてJ-クレジットの種類・数量を選択し、SMFLが住友商事から購入したJ-クレジットを付加して提供するもの。対象物件のCO2排出量をJ-クレジットで相殺するとともに、SMFLがJ-クレジットの無効化手続きを行う。

サービス導入第1弾は神姫バスが主催するツアーの専用車両で、神姫バスグループの神姫観光が運行する観光バスを対象物件にリース契約を締結した。対象になるのは同社の高級観光バス「YUI PRIMA OLIVIA」は、高付加価値を提供するバスツアー「真結」ブランドで新たにサービスを開始する瀬戸内周遊ツアーの専用車両。周遊エリア内の森林から創出された、森林吸収由来J-クレジットによってカーボン・オフセットを実現した車両でツアーを実施する。

J-クレジットは国が運用する「J-クレジット制度」により認証した、温室効果ガスの排出削減量、適切な森林管理による吸収量をクレジットにしたもの。今回のサービスでは、排出権の知見と取引実績を持つ住友商事が排出権サプライヤーとなることで、J-クレジットの安定的な調達が可能になった。

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