日産自動車と赤ちゃん本舗　運転中の子守り支援ロボットを開発

日産自動車と赤ちゃん本舗は2024年1月31日、運転中の子守り支援ロボット「INTELLIGENT PUPPET イルヨ」のコンセプトモデルを共同開発したと発表した。チャイルドシートによる赤ちゃんの安全を確保しながら、親子が安心してドライブできる車内環境づくりを行うことで、安心安全な運転に貢献することを目指している。

同ロボットは日産のセンシング技術から着想を得て開発したもので、後部座席のチャイルドシート横に設置するロボット「イルヨ」と、運転席横のドリンクホルダーに設置するロボット「ベビー イルヨ」の2体で構成。ドライバーが自身の近くにあるベビー イルヨに特定の言葉を投げかけると、後部座席のイルヨが作動。手を振る動作や、「いないいない、ばぁ」などの動きでチャイルドシートに座る赤ちゃんをあやす。また、イルヨのカメラが赤ちゃんの表情を認識してベビー イルヨに伝達。ベビー イルヨの目の開閉によって赤ちゃんが寝ているかどうかを親が把握できる仕組みになっている。

両社が共同で行ったアンケート調査によると、ドライバーと子どものみでのドライブ中の悩みとして、8割以上が「赤ちゃんが泣いた時にあやせない」と回答し、また9割以上のドライバーが「後ろ向きベビーシートにより、赤ちゃんの様子がわからず不安」と回答していた。両社はこれらの課題の解決を目指し、今回「イルヨ」を開発。開発段階では実際の親子の協力を得て、北里大学医療衛生学部による実証実験も行った。

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