NTTデータ 地銀向け純国産クラウドサービスを2028年にも提供開始へ

NTTデータは、地銀共同センターに参加する銀行13行とともに、2028年1月に地銀共同センターに「統合バンキングクラウド」を適用する。2024年2月8日に発表した。日本の金融機関が顧客に安定したバンキングサービスを提供するための基盤となる、バンキングシステム専用の国産・超高信頼性クラウドを立ち上げる。

2024年4月から、「統合バンキングクラウド」の開発に着手する。統合バンキングクラウドは、NTTデータが独自に構築するクラウド上に、複数の共同利用型勘定系システムを搭載するもの。銀行の共同利用勘定系システム向けのバンキング専用国産クラウドはこれが国内初となる。

NTTデータは、2004年1月に地銀共同センターで勘定系アプリケーション「BeSTA」のサービスを開始した。今回、20年目の節目に、地銀共同センターのオープン化と「統合バンキングクラウド」の開発に着手する。今後は、「MEJAR(NTTデータ3行共同利用システム)」など他システムへの展開、他業態の金融機関への採用拡大を目指す。日本最大のバンキング専用クラウドへの発展を目指していく。

NTTデータでは、2022年11月の統合バンキングクラウド検討開始の発表以降、サービス仕様の整理や、想定されるリスクと対応策について議論を重ねた。特に地銀共同センター参加行、およびMEJAR参加行が参加する地銀共同センター・MEJARシステム・ワーキンググループ(CMS-WG)とは話し合いを続けてきた。

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