エーザイ 認知症患者を支えるプラットフォームへデジタル事業会社を設立
エーザイは、デジタル事業子会社としてTheoria technologiesを設立したことを2023年9月12日に発表した。認知症の発見、患者の治療と介護を支えるエコシステムのためのデジタル基盤構築を目指す。新会社の事業開始は2024年4月を予定している。
認知症の種類やステージによらず、全ての患者がよい人生を全うできるよう、新会社は透明性の高い中立的な認知症プラットフォームの中核を担っていく。製薬企業であるエーザイとは異なる目的を持つ新会社では、デジタルビジネスに最適な組織体制のもとで、意思決定の迅速化とデジタル人財の採用・育成強化をはかっていく。エーザイが蓄積した臨床研究データやコホート研究データ、PHR(Personal Health Record)などを活用し、様々な予測アルゴリズムの開発や、デジタルソリューションの創出、データ提供に取り組む。
まず、軽度認知障害(MCI)・認知症の早期発見に向けた発症リスク予測アルゴリズムのサービス提供を2024年度中に開始する。また認知症当事者の日常生活動作を記録することで、診療時に医師・介護士などと円滑に情報を共有できるようにするアプリ「ササエル」の開発・提供をエーザイと実施していく。他企業との連携によるデジタルサービスの開発も進める。
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